本記事は0歳児の遊びの発達についての記事です。
0歳児の遊びへの関わり方について次のような悩みはありませんか?
悩み
月齢に合った遊び方が分からない
発達を促す遊びが分からない
子どもが遊ぶうえで生活環境に問題がないか不安
本記事は、0歳児の遊びの発達について①0~5ヶ月②6~12ヶ月の大きく2つに分けて紹介しております。
本記事を読むことで上記の悩みが解決しますのでぜひ参考にしてください。
目次
0歳児の遊び(0~5ヶ月)
生後0~5ヶ月は、まだ仰向けに寝た状態でいることがほとんどです。
そのため、子どもが安心して様々な感覚を働かせるように環境を整えてあげましょう。
この時期の子どもの姿は次のようになります。
1~2ヶ月
動くものを目で追う追視が始まる
耳はよく聞こえており、音がするほうを向く
3~5ヶ月
指先で玩具を持つことができる
手を口に運び、なめて確認する
自発的に手を伸ばして、物をつかむ
腹ばいの姿勢で顔を上げる
側を通る人を目で追う
感覚的な遊び【ベッドメリーなど】
この時期の子どもは、見たり聞いたりすることが楽しめるようになっています。
そのため、ベッドなどに遊具を取り付けると子どもが楽しめます。
ベッドなどに付ける吊り道具は、子どもが目で追いやすいように、赤などはっきりした色の玉や輪などを胸元から30cm位の高さになるように吊りしましょう。
追視ができるようになったら、色の玉や輪の数を増やしていきます。
動く遊具をじっと見たり、音の聞こえるほうに顔を向けたりすることができるので、次のような遊び道具を用意するといいでしょう。
おススメ遊び道具
ベッドメリー
モビール
オルゴール
起き上がりこぼし など
親指が開いてきたら、ガラガラなどの握り玩具を持たせるといいでしょう。
握り玩具の選び方のコツは次の通りです。
握り道具の選び方のコツ
軽い
握りやすい
柔らかい
音が出る
明るい
丈夫
清潔を保てる
なめると有害な物質が溶け出す塩化ビニール製等や誤飲の恐れがあるため直径3.5cm以下の物は避けましょう。
運動的な遊び【腹ばい・寝返り】
運動的な遊びには、主に「腹ばい」と「寝返り」があります。
腹ばいとは、うつ伏せ状態で寝た時に首を持ち上げる行動を指します。
腹ばいは、首座りや寝返り、お座りなどのさまざまな動きにつながる動作です。
そのため、生後2〜3ヶ月頃から機嫌や体調のいい時に腹ばいの姿勢を取り入れていきましょう。
ポイント
1日に1〜2回(1回に5分程度)から始める
身体が支えやすいカーペットや畳などの固いところで行う
大人が前方に玩具を置いたり、声かけであやしてあげる
バスタオルなどを丸めて作ったクッションを胸の下に入れてあげると上半身を支えやすくなる
また、5ヶ月ごろになると、子どもの動きはさらに活発になり、身体をよじって一生懸命に寝返りをしようとします。
そのため大人は、子どもが上手く寝返りが出来るようにサポートする遊びを取り入れてあげましょう。
ポイント
寝返る方向に動く玩具やボールなどを見せて、興味を引くこと
触れ合い遊び【わらべうた】
子どもが目覚めていて大人の声に反応を示すような時は、積極的に声をかけてあやしてあげましょう。
子どもはあやされると大人の顔をじっと見ますし、身体を触る触れ合い遊びをすると、気持ちよさそうな表情を見せることが多いので、しっかりと声かけをしながら子どもの身体を触ってあげましょう。
その際、わらべ歌遊びを繰り返すしていくことで子どもも触れらることへの期待が高まります。
触れ合い遊びに向いているわらべうたは次の通りです。
触れ合い遊びに向いているわらべうた
らららぞうきん
ふくすけさん
さるのこしかけ
いちりにりさんり など
ぜひYouTubeなどで検索してみて一緒に触れ合い遊びをしてみてください。
0歳児の遊び(6~12ヶ月)
6~12ヶ月頃は、身の回りに手を伸ばし、探索して遊ぶ時期です。
そのため、特別な玩具がなくても、子どもは自分から興味のある物のところに移動し、手に入れようと頑張ります。
また、寝返りからハイハイ、ハイハイから伝い歩きと動きも活発になり、遊びの幅も広がります。
この時期の子どもの姿は次のようになります。
6~9ヶ月
お座りをして遊ぶ
手をつかんで引っ張ったり、つかんだ物を離す
片方の手に持った物を違う手に持ち替える
寝返り、ずりばい、四つばいで自分の行きたいところに移動する
大人との揺らし遊びを喜ぶ
身近な大人のしぐさを真似しようとする
「ちょうだい」に反応して「あげたり、もらったり」を喜ぶ
感情の伴う喃語(なんご)を言う
喃語 (なんご)とは、 乳児 が発する意味のない声のことを指します。
言語 を獲得する前段階に喃語を発することで、声帯の使い方や発声される音を学習しています。
10~12ヶ月
指先を使って、物をつまむ
ボタンを押すたびに変化が生じることに気付く
穴あき容器に物を入れたり出したりする
つかまり立ちや伝い歩きができる
自分でやってみたいという気持ちが芽生える
大人の動きや言葉を真似する
指さしが盛んになる
感覚的な遊び【探索遊び】
子どもは6ヶ月頃から目で見たものに手を伸ばし、取ることができるようになってきます。
そして、取ったものを手と口で触れたり噛んだり舐めたりする探索遊びが活発になります。
そのため、感覚の違いのあるものを用意して感覚的な遊びをさせてあげましょう。
主な感覚
なめらか
ざらざら
固い
柔らかい
ちくちく
ふわふわ など
座位の姿勢で、右手と左手、手と口、目と手など2つの感覚が自分の意志で使いこなせるようになるといいでしょう。
ポイント
まだ十分に座位を保つことができない場合は、後ろや横に転倒しないようのに、クッションやマットなどで座位を調節すること
ここで座位に関して2つ注意点があります。
座位の注意点
①座位の時間が長すぎすると腰に負担がかかる
②高い視線に慣れると、腹ばいの姿勢を嫌がる
そのため、子どもの興味をひくおもちゃを少し離れたところにおいて、座位から自然に動きたくなるようにしてあげましょう。
ちなみに、この時期の子どもは、手指でつまんだり引っ張ったり落としたりする動きを面白がり、特にティッシュペーパーを箱から引っ張り出すのが好きです。
運動的な遊び【ずりばい・ハイハイ】
つかまり立ちをする前に、ずりばいやハイハイが十分に経験できるように援助してあげましょう。
この時期にずりばいやハイハイを十分に経験することで、腕や足の筋肉が発達し、つかまり立ちや歩行の基礎がしっかりします。
そのため、大人は引っ張って遊ぶ玩具やオーボールなどを目の前で動かして見せて、追いかけて這(は)うように導き、目標に向かって進もうという気持ちに働きかけましょう。
ハイハイをしない場合、子どもの発達に原因があるのではなく、居住環境が原因の場合もあります。
そのため、一度家の中を見回して、子どもが自発的に動けるような環境になっているかチェックしましょう。
環境を見直す場合のポイントは次の3つです。
環境を見直すポイント
①玩具を取りに行きたいと思わせる
子どもの目線になって、子どもの目に入る低い位置に興味をもちそうな玩具を置くようにしましょう。
②大人が先回りしない
欲しがる玩具を子どもの泣き声や指さしだけで、大人が安易に手渡さないようにしましょう。子どもの要求や意図に敏感になることは良いことですが、先回りして応じすぎず、子どもが自分で欲しい物を取りに行けるように促すことが大切です。
③床のスペースを広くする
家庭によっては制約があるかもしれませんが、できるだけ床面積を広げましょう。それが難しい場合は、子育て広場や児童館などに連れていき、思いきりハイハイさせてあげるようにしましょう。
模倣的・想像的な遊び【真似っこ、歌いかけ、絵本読み聞かせ】
6ヶ月から1歳未満の子どもは、大人の動きや言葉を真似するようになります。
例えば、「バイバイ」と手を振られると、つられて手を振り返す姿がみられるようになります。
その他にも次のような遊びがあります。
遊びの例
ぬいぐるみを使って、「こんにちは」「またね」などのあいさつごっこ
「どうぞ」「いただきます」などのやりもらい遊び
歌いながらの手遊び など
このような遊びをすることで、子どもに表情や動作の真似をすることの楽しさを味合わせましょう。
また、歌いかけや絵本の読み聞かせもいいでしょう。
歌いかけとは、言葉に抑揚やメロディーをつけた話し方のことです。
子どもとの絆を育む歌いかけは、親子の相互作用を捉える新しい概念として注目されています。
日本古来のわらべ歌は、いざ何を歌えばよいか、困ってしまうかもしれません。
一方で歌いかけは、普段の子どもへの語りかけに独自のメロディーをつけるだけでいいんです。
歌いかけのポイントは次の3つです。
歌いかけのポイント
子どもが出す声の高さや息遣いを聞いて、それに合わせて歌いかける
子どもの動きに合わせて、リズムを取ったり歌ったりする
互いの身体にタッチし合って、反応を確かめながら歌いかける
日本古来のわらべ歌は、いざ何を歌えばよいか、困ってしまうかもしれません。
一方で歌いかけは、普段の子どもへの語りかけに独自のメロディーをつけるだけでいいんです。
さらに、子どもが10ヶ月ぐらいになると、大人の言葉を聞きながら絵本の世界に入っていけるようになります。
親は子どもと一緒に遊ぶつもりで、ゆっくり語りかけるように読んであげましょう。
リズム、色、形にはっきりした絵本は、子どもの感性を刺激してくれます。
絵本選びに迷った時は、身近な食べ物や乗り物、動物を描いた絵本などのように、子どもの興味によって選びましょう。
おススメ絵本
コミュニケーション・スキンシップ
「だるまさんシリーズ」
丸くて赤いだるまさんが、伸びたり縮んだり、転んだり、目をつぶったり、笑ったりします。
思いもよらない動きの連続で子どもから大人まで大笑いしちゃう絵本です。
ことば・感覚
「もこもこもこ」
「しーん、もこもこ、にょきにょき」とふくれあがったものは、見る間に大きくなってパチンとはじけた。
詩人と異色の画家がおりなす不思議でおかしな世界の絵本です。
言葉で十分表現できない混沌とした赤ちゃんの想いを表現してくれています。
コミュニケーション・遊び
「ノンタンいないいなーい」
ノンタンやうさぎさんたちと一緒に、いないいないばあ遊びが楽しめます。
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模倣的な遊びとは、積み木や粘土、折り紙など形を作って楽しむ遊びのことです。
形作りを通して、手先の器用さや思考力、想像力を養う効果があるといわれています。
積み木を持って打ち合わせたり、積み重ねようとしたり、しまおうとしたり、子どもなりに楽しむことができます。
積み木や粘土、折り紙などは遊び方が自由です。
素材を楽しんだり、形がシンプルだからこそ、子どものイメージを掻き立てる物を与えて遊ばせてあげましょう。
ポイント
手の届くところに用意して、いつでも使えるようにしておくといいでしょう
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最後に環境面と衛生面の注意です。
6ヶ月頃を過ぎると何でも口に入れて確かめる時期になります。
きょうだいが遊び散らかしたクレヨンや粘土、飲み込んだり口に入れたりすると害になる硬貨、たばこ、乾電池などが、子どもの近くに落ちていないか気を付けましょう。
また、この時期から母体から受けていた免疫が弱まり、ウイルス性や細菌性の感染症などにかかりやすくなります。
さらに、喃語が増えると同時によだれの量も増えますので、子どもを取り巻く衛生面などの環境面の配慮が重要な時期になります。
以上となります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
0歳は遊びが大変発達する時期ですので、親のサポートは大変重要になります。
本記事が参考になれば幸いです。
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