子育てにおいて褒めたり叱ったりするのは日常よくあることですよね。
しかし、褒めたり、叱ったりすることの割合って難しくありませんか?
このような悩みを抱えている親も多いと思います。
そこで、本記事は、子供への叱り方について具体例を用いて詳しく記載しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
本記事で分かること
どのような行いに対して叱るべきか
子供を叱る際の声かけの仕方
目次
子供への叱り方。この行いは本当に叱るべき?
親のみなさん。子供の悪い行いに対して何でも叱っていませんか?
物を投げたり、壊したり、室内で走り回ったりと。
私たち親は、周りの目を気にしたりして何でも注意してしまいます。
しかし、子供の行いに対して何もかも叱るべきではありません。私たち親は、気付ないうちに、子供に対して"叱るべきではないこと"や"叱っても仕方ないこと"、"叱らなくてもいいこと"を叱っているかもしれません。
では、実際にどのようなときに怒らない方がいいのでしょうか?大きく分けて2つあります。
その行動は本当に叱るべき?
①まだその行いについて良し悪しが分かっていない年齢
②親にとっては困っているが、他人に迷惑をかけていないこと
またその行いについて、良し悪しが分かっていない年齢
1歳まで
この年齢の子供には、私たち親が叱らないでいい、子供を危ない目に遭わせない環境づくりに努めましょう。
なぜなら、1歳までぐらいの子供は、自分の気持ちは分かっていても、他人の気持ちなどを理解することが出来きません。
また、なぜダメなのか、この行いをすると次はどうなるのかといったといった状況把握することも出来ません。
そのため、無理にルール作りをしても中々難しい話になります。
以上のことから、この年齢までの子供に関しては、何が良くて何がダメなのか分かっていないため、親が叱らないでいい環境作りをしてあげましょう。
例えば・・・
環境作り
引き出しを開けて色々なものを触ってしまうなら、100均などで売られている引き出しロックを取り付けてみる。
携帯の充電器などコンセントを噛んだりするなら、手の届かない範囲に置く。 など
1~2歳
自我が芽生えたこの時期の対処法としては、叱るというよりも状況を言葉で説明してあげることです。
なぜなら、1~2歳の子供は、親の言葉や指示をある程度理解できるようになってきます。しかし、理解は出来てもそれに従うことは中々出来ません。
また、1歳半を過ぎると何に対しても「イヤ」と言うようになります。これが俗にいう"イヤイヤ期"です。
子供に自我が芽生えてくる成長の証ですが、親にとっては、精神的に苦しい時期でもあります。
子供の泣き声がストレスなどと悩む親もいるかもしれません。
このイヤイヤ期も成長の1つとして捉えて、うまく息抜きをしながら、感情的に叱るのではなく、”こうしたらこうなる”など状況説明をしましょう。
例えば・・・
・本棚の本をぐちゃぐちゃにしている
・椅子や机の上に立ったり、食事中に立ち上がって食べる
経験談ですが、子供に対して、ママ・パパは〇〇してくれると嬉しいなと言うと素直に聞いてくれることが多いです。
また、"パパイヤイヤ期"については、こちらの記事で詳しく書いております。良かったら参考にしてみてください。
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2歳ごろ
この時期は、先の見通しを教えてあげましょう。
2歳を過ぎると、子供は相手の言っていることを理解出来るだけではなく、自分の意思をかなり上手く伝えることが出来ます。
まだ親の言う通りにきちんと従うことは難しいですが、先の見通しを持たせると少しは我慢できるようになります。
例えば・・・
・子供同士がおもちゃの取り合いをしている
3歳ごろ
3歳を過ぎると、子供はようやくルールを守れるようになります。そこで親は次のことを教えてあげましょう。
・何が正しい行動で、何が悪い行動なのか
・どうしていけないのか
これを子供と一緒に考え、教えることで子供も少しずづですが理解し行動してくれるようになります。
例えば・・・
(子供が他の子どもにおもちゃで叩いている)
親にとっては困っているが、他人に迷惑をかけていないこと
私たち親は、ついつい以下のように子供に叱っていませんか?
チェック
なかなか食べない
物を壊す、こぼす、ひっくり返す
片付けしない
着替えを嫌がる
宿題をしない
イタズラする など
これらは、確かに親にとっては困った行いで、余裕がない時などにこのような行いをされるとイライラするかもしれません。
しかし、命に関わるような行動ではないことがほとんどです。子供の性格でどうしようもないこともあります。
元々、子供は自己中心的で、失敗ばかりし、言うことは聞かないものです。子供にはそれなりの理由があって上記の行動をしています。
例えば・・・
親の言葉を無視して遊びなどに没頭する
⇒集中力が高い
引き出しの中の物を出して遊ぶ
⇒探求心がある
物を壊したり、こぼしたりする
⇒好奇心旺盛 など
1つ1つの行動も子供にとっては、何かしらの意味がありやっているものです。どの行動に対しても叱っていると親の方が疲労してきます。
「子供はこういうもの」「今は分からなくても、いずれは理解してくれるだろう」と少し放っておくのもありかもしれません。精神的に楽になります。
ですが、車道に飛び出す、危険な場所で遊んでいる、他人を傷付ける、暴力、火遊びなどは、感情をむき出しにしてでも叱らないといけません。
そのため、他人に迷惑をかけるかかけないかの見極めが重要になります。
叱る際の4つのポイント
叱るときは、子供を止めて、目を見て、短い言葉で
子供を叱るときは、まず、何について叱っているのか、子供にちゃんと伝える必要があります。そのため、注意する際にいくつかポイントがあります。
ポイント
子供を止める(重要)
子供と同じ高さに目を合わせる
じっと見つめる
短い言葉で注意する
人格ではなく行為を叱る
理由をちゃんと伝える
「~してはダメ」よりも「~してね」
まず大切なのは、子供を止めることです。走り回ってキャーキャー言っている時に、離れた場所から叫んで注意しても、なかなか子供は聞いてくれません。
子供の側まで行き、体を抱き止めて、目を見て伝えることが大事です。
また、人格ではなく、行為を注意することも大事です。
【悪い例】
【良い例】
また、その行いがどうしていけないのか理由をしっかり伝えてあげましょう。
子供が理解してくれる単語で話せば、分かることもありますし、「子供だからどうせ分からない」と決めつけてしまうのはよくありません。
【悪い例】
【良い例】
そして、「~してはダメ」よりも「~してね」と子供にしてほしいことを伝えましょう。
例えば・・・
廊下は走ったらダメ
⇒ 廊下は歩こうね
部屋を散らかしたらダメ
⇒ 部屋を片付けようね
うるさくしたらダメ
⇒ 静かにしようね など
また4,5歳ぐらいになると「どうすればいいかな?」など子供に考えてもらい答えをだしてもらうとより効果的かもしれません。
相手を認める言葉を添える
注意をする時は、相手を認める言葉を必ず添えることが大切です。
そうすることで子供は「自分のことを考えて言ってくれているんだ」と思えて受け入れやすくなります。"気持ち"は認めるけど"行動"は良くないよと注意することです。
例えば・・・
親の気持ちを子供に伝える
子供に、〇〇してほしい、〇〇はやめてほしいということを伝える時は、「私は〇〇だ」と、自分の気持ちを添えて伝えるとより子供の心に響くといわれています。
良い行動に対しては・・・
嬉しいよ
助かったよ
安心したよ
ありがとう など
悪い行動に対しては・・・
悲しい
困った
心配したよ
残念だ など
子供は、上記の言葉を言われると、自分の行動を少しずつ振り返り改めていくことがあります。ぜひ実践してみてください。
何度も繰り返し伝える
親にとって子供を注意する時は、なるべく回数を少なくしたいものですよね。何度も何度も同じことを注意するのは、回数を重ねる度に嫌になってきます。
しかし、子供は何度言っても同じ失敗をするものです。そのため、親は何度も同じことを繰り返し言うしかないです。子供は、元来そういうものです。
1回言ったら分かるでしょうというのは大人の話です。それを子供に押し付けるのは、相当子供の心にショックを与えなければならなくなります。
手を出したり大声を出して叱ることが度々起こると、子供にとっては、ルールを守ろうとするよりも、親の顔色を見て行動するようになってしまいます。
そのため、とにかく同じことを口酸っぱくして言わないといけないものだと認識し、そうすることで子供も成長して身につけていくことになります。
いかがでしたか?子供を叱る時は、子供の心に影響を与えないように、親の心にも余裕を持って言葉にして伝えてあげましょう。
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